2023/06/02 16:24



木のアウトドアギアや小物を製造・販売するbibibi(ビビビ)代表で『ハザイナー』の福江 翔太 様にインタビューしました!スタイリッシュでコンパクトな薪割り台「薪割るオトモ」をはじめとし、様々なアイテムで「木と人」のフリー板をご活用いただいています。



■『ハザイナー』という言葉を初めて聞きました!

はい、僕が考案した職業なので皆さん聞き馴染みは無いと思います(笑) たぶん僕が世界初の『ハザイナー』です!『ハザイナー』は端材の使い道をデザインして、新たなプロダクトに生まれ変わらせる職業です。

僕は家具職人でもあって、bibibiを立ち上げる前は材木屋で家具を作っていました。木材加工の過程では結構な量の端材が出るんですけど、その端材って捨てられてしまうんですよね。毎日廃棄される端材の山を見るうちに「もっと有効に活用できないだろうか?」と思うようになって、木のモノづくりの会社を立ち上げました。廃材や端材を使ったプロダクトの製造・販売を通して、端材の価値を高めていくことが僕の目標です!



■プロダクト製造には「木と人」のフリー板も使っていただいていますが、実際に使われていかがですか?

最初にこの板を手に取ったときは、木目の美しさに驚きました!家具職人の頃に一枚板のテーブルも作っていたんですが、一枚板は天然木をそのまま伐り出すので木目の詰まりが気になることもあったんです。それも味があって良いんですけど、「木と人」のフリー板は細く切った木を等間隔で貼り合わせていて、見た目のスタイリッシュさに惹かれました。

表面は一枚板のような美しさを持ちつつも、木口(厚み方向)を見ると貼り合わせた年輪がデザインになってるんです。ホームセンターでよく売っている集成材はどうしても嘘っぽい一枚板に見えてしまうんですが、「木と人」のフリー板は一枚板のような自然な木目が良い。あとは軽くて加工がしやすいのに、反ったり曲がったりの心配をしなくていいので扱いやすいです。



■杉の家具や雑貨はあまり見かけませんが、杉はモノづくりに適さないのでしょうか?

杉は柔らかくて傷もつきやすいので、家具職人の間ではどちらかというと懸念される存在ですね。でも僕は杉でモノづくりをすることに魅力を感じています。杉は特融のさらさらした手触りがあって、やすりなどで手を加えると本当にずっと触っていたくなるくらい気持ちいい。

「薪割るオトモ」も「木と人」の杉フリー板で作っているんですが、手に取られた皆さん「こんなに触り心地が良いんだ!!」って驚かれます。

柔らかいぶん傷やへこみは付きやすいですが、それも含めて楽しんでもらえればと思います。家具によく使うような広葉樹は硬くて丈夫なのですが、その反面使い続けても味は出にくいんです。杉のプロダクトは長く使うほど傷もつきますが、一緒に成長していける感じがあります!

福江様のTwitter>>@bibibi_rintaro